k∣n のとき d(sn)>d(sk) が常に成り立ち,同様に n∣k のときも d(sn)=d(sk) は成り立たない.逆に k∤n,n∤k のとき d(sn)=d(sk) なる s が存在することを示そう.
nk がもつ素因数を p1,p2,…,pm とし,
n=i=1∏mpiai,k=i=1∏mpibi
とする.このとき,以下の等式を満たす整数 s1,s2,…,sm が存在することを示せばよい.
b1+s1a1+s1×b2+s2a2+s2×⋯×bm+smam+sm=1
必要ならば任意の i に対して ai=bi とし,ある整数 1≤c≤m−1 が存在して i=1,2,…,c に対して ai>bi,i=c+1,c+2,…,m に対して ai<bi とする.このとき満たしたい等式は
i=1∏cbi+siai+si=i=c+1∏mai+sibi+si
である.左辺について,ni(ai−bi)>bi なる整数 ni をとり,si=ni(ai−bi)−bi とする.さらにこの ni はある十分大きな整数より大きければ任意なので ni=cN+i−1 とすれば
i=1∏cbi+siai+si=i=1∏cnini+1=i=1∏ccN+i−1cN+i=NN+1
が成り立つ.
同様に sc+1,sc+2,…,sm をうまく定めれば右辺も NN+1 と等しくできるので,このように定めた s に対して d(sn)=d(sk) が成り立つ.